前回からの続きになります。
これまでのお話↓
この時代の私は古代ギリシャのアテネの
大富豪の次男として生まれている。
ただ、父には正妻が居たので同じく
彼の実母とは違う妾の子として生まれた
長男とその母親の住むアテネ郊外の
家で暮らしていた。
兄は自分と同じ様な境遇の彼に同情し
優しかったんだけれども、兄の母は
自分の子でもない彼を押し付けられる形に
なってしまったので、毎日怒鳴り飛ばして
彼の存在を否定しまくっていた。
優しい兄はその都度かばってくれて
いたんだけれども、病弱でベットで横に
なっている事が多くて、家の仕事は
健康だった彼が引き受けていたので、
それが増々養母の機嫌を
損ねていたのだろう。
そんな病弱な兄が流行り病で亡くなり、
一度も顔を見た事が無い父も
同じ流行り病で相次いで亡くなったので、
父と正妻との間には男の子が居なかった為
次男だった彼が家督を継ぐ事になった。
晴れて当主になった彼は早速今まで
邪険に彼を扱ってきた養母を
アテネから追放し、正妻とその異母妹は
自分の出自の口封じの為&自分は一切
貰う事が無かった父の愛情を受けてきた
と言う嫉妬心から真っ先に殺害している。
何で養母は殺さなかったの?
と言う話になるのですが、何だかんだ
血の繋がりの無い彼を育てていたのと
敬愛する兄の母親だったので、
命を取るまではしなかったんですよね。
でも、その後の彼女は今までの
彼の父からの資金援助が無くなり、
アテネ郊外で野垂れ死にしているので、
間接的に殺している事には
変わりが無いんだけれども💧
そんな父親に似たんだか?冷徹な面がある
彼だけれども、立場の弱い人や貧しい人や
病気の人などには優しかったんだよね。
家督を継いでからの彼は奴隷商人に
売り飛ばされて体を壊して病床についていた
実の母を暇さえあればその奴隷商人に
賄賂を渡して(口封じの意味もある)
自ら看病していたんだよね。
その奴隷商人(実母の内縁の夫)に
気分次第で暴力を振るわれても
母の為に耐え忍んでいたんだけれども、
その母が亡くなると同時に今までの復讐&
口封じの為に人を雇って暗殺している。
その他にもアテネに家はあるんだけれども
彼の父と兄が亡くなった同じ流行り病で
両親を亡くしてしまい、幼い弟や妹が
いるのに食べ物に困っていた働くには
まだ早い少年(小学生位)を雇ってあげて
自前の漁船から上がる魚の中から
身が欠けて売り物にならない物を
その少年一家に分けてあげたり、
当時身体障碍者への差別が激しかった
古代ギリシャでポリオで片足が
動かなくなり路上に捨てられていた少年や
戦争で片腕を失ってしまい路上で
ヤケクソになっていたおっさんなどを
自分の屋敷の使用人として雇っていた。
なので、冷徹な面もあるけれども、
弱者に対して優しかったから慕う人も多くて
何時の間にか大実業家兼政治家にも
なっていたんだよね。
そんなある日のこと、
東の大国ペルシャがギリシャ領内へ
攻め込んできたと言う報を耳にする。
政治家として早速アテネはどうするか?
の話し合いが行われたんだけれども、
一切の苦労を知らないで育ってきた
アテネのお坊ちゃま集団なモノだから
「アテネまでは来ないだろう。」
と呑気な事を言っていて話にならない💧
その時代の彼は海運業も営んでいて
ペルシャが本気でギリシャを征服しようと
企んでいた事が分かっていたので、
必死に説明するもそんな彼を彼らは
バカにする始末💧
怒った彼は『これじゃあアテネは
守り切れない💦ギリシャの要衝
コリントスに引き下がろう。』と
アテネを捨てる決心をする。
今まで商売の取引をしてきた人々に
別れを告げ屋敷の家財道具一式を積んで
コリントスに出発する際に
そんな彼にお世話になった人々も
数十名付いて来たんだよね。
その中にはあの両親を亡くして
困っていた少年一家も付いて来ていた。
その後コリントスの新しい屋敷に移って
間もなくして案の定アテネの街が
ペルシャ軍の猛攻に晒されてしまい
以前彼を散々馬鹿にしていた
アテネの政治家達から「助けてくれ❗」
と手紙が来るも彼は「今更知るかっ❗」
と相手にしなかった。
そんなアテネがペルシャ軍に敗北した後
そのギリシャ全土の掌握を目指す
ペルシャ軍は次はギリシャの要衝
コリントスを目指す💨
この街を落とされたら地理的に
ギリシャ全土が陥落したも当然なので、
スパルタ軍を始めとする各ポリスの
連合軍が集結していた。
そして遂にペルシャ軍とギリシャ連合軍が
コリントスで激突する事になった💥
数では圧倒的に有利なペルシャ軍に市街地を
突破され、前世の私も剣を振るって
応戦するんだけれども、ペルシャ兵に
突き殺されそうになった瞬間
側にいた屋敷の使用人になっていた
ポリオで片足が動かない青年が
彼の身代わりとなって殺されてしまう😢
戦争で隻腕となってしまい路上で
ヤケクソになっていたけど、今では
屋敷の庭師として働いていたおっさんも
流石元軍人だけあって沢山のペルシャ軍を
薙ぎ倒すも奮闘空しく戦死してしまう...
この様な損害を出しながらもギリシャ陸軍が
ペルシャ陸軍を足止めしている間に
アテネ近郊に居たギリシャ海軍が
ペルシャ海軍をサラミスの海戦で破り
再びギリシャ全土に平和が訪れる。
ただ、多くの仲間達を目の前で
失ってしまったせいで、
その後の彼は精神的にちょっと
おかしくなってしまったんだよね😥
そんな彼を生き残った周りの人々が
支えてくれていたんだけれども、
特にアテネの家を捨てて付いて来た
びんぼっちゃまみたいな境遇だった
少年が何故か無茶苦茶強くて生き残り
後に番頭さんみたいになって
彼の事業を支えているんだよね。
この時の少年が
時代に殺人の嫌疑をかけられた時に
真犯人を探し出して助けてくれた
後輩になるんだよね。
それと、我が身を犠牲にして守ってくれた
ポリオで片足が動かなかった青年が
奥さんになった人なんだよね。
最後にこの時代の異母兄も次の
時代の兄に当たるんだよね。
こうやって色々な人との前世からの
繋がりを見てみると本当に人って
お互いに支え合い助け合って
生きているんだなと思います。
他の過去生の話はコチラから↓
(前編)
(中編)
(後編)